第一回山国映画祭 プログラム
山国映画祭コンペティション
公募によるインディーズ映画の中から選りすぐった作品を上映します。本年度は応募作品319本の中から6作品が上映され上映後には各作品の関係者による登壇、質疑応答があります。上映作品の中から「山国映画祭グランプリ」と「観客賞」を決定します。コンペティション作品の見どころ紹介はコチラ→
ペットボトルロケットが飛んだら終わり
3/16(土) 10:00~
2023年/42分/監督:河村陸
「ペットボトルロケットを作ろう」小さい頃に誰もが抱く希望。だが、大学生の岳には、あまりに幼く小さな目標だった。自らくだらなさを自覚し、制作を諦めようとしていた時、キャンパスで出逢ったのは帆奈という女だった。明るく分け隔てない彼女との関わりで、岳は少しずつ変化して…⁉︎ ペットボトルロケットの行く先は…?
河村陸
1997年生まれ。サッカーを始めたきっかけは、2つ上の兄の影響。中高一貫校では6年間部活動を続け、主にSB(サイドバック)を務めた。高校卒業後は、地元の小学生にサッカーを教えるNPO団体に所属し、生涯スポーツとしてのサッカーのあり方を考えた。映画とサッカーはチームで状況を打破していく点が共通しており、水が合う。
モンブラントラベラー
3/16(土) 10:00~
2022年/32分/監督:菊池路介
大学生の「私」は友人の舞と図書館で話をする仲だった。
しかし突然舞は姿を現さなくなる。どうやら舞の兄が自殺してしまったらしい。
「私」は舞を元気づける為に或る計画を思いつく。
菊池路介(きくちろすけ)
大学時代に自主映画を作り始める。
2020 短編「兄と妹」第三回FFF‐S入選
2021 短編「兄の話」第四回FFF‐S優秀賞/SSFF&ASIA 2022入選
2022 「モンブラントラベラー」池袋みらい国際映画祭入選/中之島映画祭2023入選
院生と社会人
3/16(土) 14:50~
2023年/32分/監督:蛭川亮
モラトリアムを内に抱えながらも黙々と大学で過ごす修士の学生が社会人になった友人との「ズレ」に向き合う様を描いた学生映画。
大学院生の剣持朔は、ゼミでは教授からあしらわれ、学内バイトでは学部生から煙たがられる日々を過ごしている。そんな「今日」の最後には、学部時代の旧友との飲みが待っていた。
蛭川亮
1998年12月生まれ。2023年、同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科(修士課程)卒業。同年3月、学部生時代の卒業制作映画として監督した『撮られなかった映画』がアップリンク京都にて限定公開され、自身の作品初となる劇場上映を果たす。現在、2023年度ENBUゼミナール映画監督コース在籍。
ぽっかりがらんどう
3/16(土) 14:50~
※急遽欠席となった鹿野監督の代理として本作主演女優の木許昌子さんが上映後登壇します
2023年/33分/監督:鹿野洋平
ホームヘルパーの青年・尚人は、本当は先月に解雇され住んでいた社宅から追い出されたばかり。家主のマイペースでイタズラ好きな老婆・園子は、足が悪くボケたふりをして身の回りの世話を尚人に頼んでいる。ヘンテコな友情のようなもので繋がった二人は、互いの孤独を埋め合って奇妙な生活を送っていたが・・・。
鹿野洋平
1992年神奈川県横浜市生まれ。2017年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了後、 東映株式会社に芸術職研修契約者の助監督として入社。東京撮影所・京都撮影所で数多くの映画やTVドラマに演出部として参加する。2020年4月より独立し、フリーランスの映像作家・助監督として活動中。
クチビルのはしっこ
3/16(土) 14:50~
2021年/25分/監督:ワタナベカズキ
放課後、クラスメイトが屋上から飛び降りるところを見てしまったルカ。飛び降りた彼女は寸前で、私に何かを言った。目が覚めると、彼女が飛び降りる少し前の時間に戻っていることに気がつく。繰り返す放課後。繰り返し落ちていく彼女は一体私に何を伝えたかったんだろう。
ワタナベカズキ
大学卒業後、TV制作会社入社。 TV番組制作に関わったのちフリーの映像ディレクターとして活動開始。多数の2.5次元舞台、演劇公演に映像演出として参加。また、CM、MV、映画など活動は多岐にわたる。
そろそろ音楽をはじめようと思う
3/17(日) 10:00~
2023年/128分/監督:小野親一
ある日小さなライブハウスで互いのパフォーマンスに感化され、意気投合したダイと大野。二人は次第に距離を縮めお互いの恋人を紹介する程の仲になるのだが…。不器用な30代男達の音楽、恋愛、仕事、友情。本作の監督と主演男優の長年の付き合いにおける笑いあり涙ありの半実話(?)の物語。
小野親一
サラリーマンをしながら音楽活動をしていましたが40歳過ぎてから末経験ながら映画制作にチャレンジしました、今までの人生経験や人脈を生かした作品、特に音楽を題材とした日常的な作品が自分の武器だと思っています。
ジョン・カサヴェテスレトロスペクティヴ
自主映画にフォーカスを当てる山国映画祭では「インディペンデント映画の父」と称されるジョン・カサヴェテス監督作品を特集上映します。15日(金)のオープニング上映に『オープニング・ナイト』。17日(日)には『アメリカの影』。『アメリカの影』上映後は、同志社大学、立命館大学等で講師を務めた村上真樹氏によるトークイベントを行います。
オープニング・ナイト
3/15(金) 18:00~
1977年/アメリカ/144分/カラー/ヴィスタ/原題:OPENING NIGHT
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 撮影・製作:アル・ルーバン 音楽:ボー・ハーウッド
出演:ジーナ・ローランズ、ジョン・カサヴェテス、ベン・ギャザラ
© 1977 Faces Distribution Corporation
一人の有名舞台女優を通して、人が”老い”を自覚し始めた時に感じる焦燥や不安を描いた作品。ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞したジーナ・ローランズの演技は必見。カサヴェテス作品の中で本作が唯一「夫婦役」として共演している。
アメリカの影
3/17(日) 13:10~
上映後、村上真樹氏によるトーク有
1959年/アメリカ/82分/モノクロ/スタンダード/原題:SHADOWS
監督:ジョン・カサヴェテス 音楽:チャールズ・ミンガス 出演:ベン・カラザース、レリア・ゴルドーニ、ヒュー・ハード
© 1958 Gena Enterprises.
マンハッタンに暮らす若者たちのありのままの姿を描いた、カサヴェテスのデビュー作にして、後の映像作家たちに大きな影響を与えたインディペンデント映画の金字塔。シナリオなしの即興演出で、俳優たちの揺れ動く感情を見事に捉え、映画の新たな方向性を確立した。大のジャズ好きだったカサヴェテスが依頼したチャールズ・ミンガスの即興演奏もスタイリッシュで魅力的。
ローカル×映画祭
地域密着型の山国映画祭では、ディープに”山国”を散策する「山国町歩きツアー」。当地の伝統芸能や郷土料理、地域住民、山国映画祭ノミネート監督達が集う「山国映画祭交流会」を開催します。また、ローカリティに着目する本映画祭プログラムの一環として、民族誌映画の名作『モンタナ 最後のカウボーイ』を上映します。
モンタナ 最後のカウボーイ
3/16(土) 12:40~
監督:イリーサ・バーバッシュ、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー
2009年/アメリカ/101分/英語/16:9/原題:Sweetgrass/字幕監修:想田和弘
2009年ベルリン国際映画祭 正式招待
2009年ニューヨーク映画祭 正式招待
© Ilisa Barbash and Lucien Castaing-Taylor
アメリカ北西部に位置するモンタナ州。昔からここに住むカウボーイたちは、毎年夏の間、おびただしい羊の群れをひきつれ、放牧のためベアトゥース山脈を縦走する。2003年、年老いたカウボーイが仲間のカウボーイたちとともに、最後の旅に出た。広大な緑の渓谷、雪に覆われた大地、忍びよるグリズリー。危険にみちた250キロの冒険。
山国町歩きツアー
3/16(土) 12:40~
先着20名限定 小雨決行
役目を終えた旧耶馬溪鉄道跡に作られた西日本一のサイクリングロード、その発着点となる守実の史跡名所を歩きます。郷土の観光ガイドの案内の元、知る人ぞ知る山国町を巡る貴重なツアーとなります。
山国映画祭交流会
3/16(土) 18:00~
コアやまくににて開催 / 入場無料
豊前山国六助太鼓、山国神楽、季節外れの盆踊り、山国音頭等の上演。黒豚おにぎり、黒豚メンチカツサンド、かしわめし、だんご汁やイタリアン惣菜など、地元の新鮮な食材を使った屋台の出店。地域のお祭りの様な交流会となります。どなたでもご参加いただけます。